強化サスペンション
防弾仕様の車両重量に合わせた強化ショックアブソーバー、スプリング、スタビライザーを採用しています。ボディとフレームの間には強化ボディマウントを設け、走行安定性を高めています。

全面防弾の高級SUV
VR7〜VR9の高い防護レベルを備えた高級SUVを、ドイツ・ブレーメンのTRASCOが製造しています。全面防弾仕様でありながら、レクサスのフラッグシップならではの快適性と存在感はそのままです。
VPAM VR7〜VR9 · STANAG 4569 Level 2まで対応 · 2004年からブレーメンで製造
防護コンセプト
乗員室全体に、防護レベルVR7の防弾加工を施しています。対象はボディ側面、ドア、ピラー、ルーフ、フロア、ダッシュパネル、テールゲートです。乗員室にはA・B・Cピラーを含む防弾ケージを組み込み、すべての継ぎ目に重ね合わせ部を設けています。乗員用ドアにはすべて100%重ね合わせ構造を採用しています。透明防弾材には、欧州のガラスメーカーが製造する厚さ43 mmの特殊合わせ安全ガラスを使用しています。リアドア後方のサイドウインドウは着色ガラスで、内側を防弾鋼板で補強しています。
重要な部品も防護しています。防弾仕様のバッテリー1個または2個、セルフシーリング燃料タンク、防弾仕様のエンジン制御ユニット(ECU)がその対象です。ドアチェッカーとドアヒンジは強化したうえで、防弾ケージに直接取り付けています。VR7仕様は、認証を取得したトヨタ ランドクルーザー300の防護設計に基づいて製作しており、爆発物対策も備えています。車両底部はDM31地雷とHG85破片手榴弾に、ルーフはHG85破片手榴弾とDM51手榴弾に対応し、さらに距離4 mでの側面爆発と距離2 mでの路側爆発(いずれも12.5 kg PETN、TNT換算15 kg)にも対応しています。
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認証
防弾構造には、公的に認定されたドイツのVPAM試験機関がVPAM-PM 2007に基づいて試験・認証した防弾材を使用しています。レクサス LX600は防護レベルVR7〜VR9に対応し、現行の防弾試験基準に基づくSTANAG 4569 Level 2までご用意しています。VR7仕様は、認証を取得したトヨタ ランドクルーザー300の防護設計に基づいて製作しています。このランドクルーザー300は、メルリッヒシュタットにあるドイツの公的銃器検査機関(Beschussamt)で、完成車として試験を受けています。
VR8では、7.62×39 mm焼夷剤入り硬芯弾と20 mm破片模擬弾(FSP)への防護が加わります。VR9は7.62×51 mm硬芯弾(AP)に対応します。使用銃種、口径、試験条件の詳細は、下記の脅威一覧表にすべて記載しています。
防弾性能
防弾性能は、規定の脅威レベルに基づいて試験されています。使用銃種、口径、試験条件の詳細は下記のとおりです。
| 脅威 | VPAM-APR 2006に基づく 試験レベル | 分類基準 VPAM-PM 2007(PM) VPAM-BRV 2009(VR) | STANAG 4569 AEP-55(Level) | 参考* DIN EN 1063(BR)、 DIN EN 1522/23(FB)、 BRV 1999(VR) | 銃種 | 口径 | 弾種 | 試験条件 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 射撃距離(m) | 着弾間隔 | ||||||||
| | 7 | PM 7 VR7 | Level 1 | BR5 FB5 VR5 | M16A2/ | 5.56×45 mm | FJ(2)/ | 10 ± 0.5 | 3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾 |
| | BR6 FB6 VR6 | M80 Ball (M60/ | 7.62×51 mm | FJ(1)/ | |||||
| | (B6+、未分類) | M16A1/ | 5.56×45 mm | FJ(2)/ | |||||
| | 8 | PM 8 VR8 | Level 2 | BZ-API (AK-47) | 7.62×39 mm | FJ(1)/ | 10 ± 0.5 | 3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾 | |
| | 20 mm FSP | 20 mm | 破片 | 10 ± 0.5 | 1発、試験パネルの中央に着弾 | ||||
| | 9 | PM 9 VR9 | BR7 FB7 VR7 | M61-AP (M60/ | 7.62×51 mm | FJ(2)/ | 10 ± 0.5 | 3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾 | |
TRASCOの設計・開発
車両全体に防弾加工を施すと、高級SUVでも重量は大幅に増加します。そのためTRASCOは、サスペンション、ブレーキ、ホイール、ドアを自社で再設計し、防弾仕様のレクサスが走行安定性、制動性能、日常の快適性を保てるようにしています。
防弾仕様の車両重量に合わせた強化ショックアブソーバー、スプリング、スタビライザーを採用しています。ボディとフレームの間には強化ボディマウントを設け、走行安定性を高めています。
専用に製造した強化ブレーキディスク、キャリパー、パッドが制動性能を維持し、フェード現象を抑えます。重量が増えても、常に安全に減速できます。
耐荷重1,600 kgの強化ホイール、ロードインデックス(荷重指数)を高めたオンロード・オフロード兼用の特殊タイヤ、そしてパンク後も50 km/hで15 kmまで走行を続けられるランフラットシステムを装備しています。
自社で設計した強化ヒンジを、A・Bピラーの防弾構造に直接ボルトで固定しています。ドアチェッカーも新たに設計し、重い防弾ドアを毎日安全に開閉できるようにしています。
欧州のガラスメーカーが製造する厚さ43 mmの曲面防弾ガラスは、複数着弾に対応し、飛散防止層とUVカットフィルムを備えています。VPAM-APR 2006 PM 7に基づく試験に加え、一辺70 mmの三角形への3発着弾による試験も実施しています。防弾ドアフレームには段差なく組み込み、すべての端部に重ね合わせ部を設けています。層間剥離に対しては3年間の保証が付きます。
レクサスのフラッグシップならではの上質なインテリアはそのままです。本革はお好みの色をお選びいただけ、ご要望に応じて2台のモニターを備えたリアエンターテインメントシステムも装備できます。
2004年から
TRASCOは2004年、LX470からレクサス LXの防弾加工を始めました。以来、このハイエンドSUVを世界各国の個人のお客様に向けて製作し続けており、世代を重ねて現行のLX600に至っています。
防弾仕様のレクサスは、トヨタ ランドクルーザーと同じ実績あるボディ・オン・フレーム構造を採用しています。TRASCOは、このプラットフォームの防弾加工を25年以上にわたって手がけてきました。
オプション
その他の装備もご要望に応じてご用意します。仕様は1台ごとに、お客様と当社のエンジニアリングチームで決定します。
ギャラリー
主な用途
公務にふさわしい格式ある高級SUVで、VR9およびSTANAG 4569 Level 2までの高い防護レベルを実現します。
個人のお客様や経営者に向けた全面防弾仕様で、レクサスのフラッグシップならではの上質なインテリアと快適性を備えています。
オンロードとオフロードの両方に対応する、実績あるボディ・オン・フレーム構造のプラットフォームです。世界各国の個人のお客様に向けて製作しています。
よくあるご質問
お探しのご質問が見つからない場合は、お気軽にお問い合わせください。
レクサス LX600 防弾仕様は、防護レベルVPAM VR7〜VR9、およびSTANAG 4569 Level 2までご用意しています。VR7は7.62×51 mm弾や5.56×45 mm弾などのライフル弾に、VR8は7.62×39 mm焼夷剤入り硬芯弾と20 mm破片模擬弾に、VR9は7.62×51 mm硬芯弾(AP)に対応しています。
VPAM(Vereinigung der Prüfstellen für angriffshemmende Materialien und Konstruktionen:耐攻撃性の素材と構造を対象とする試験機関の連合)は、メルリッヒシュタット、ミュンヘン、ウルムにあるドイツの公的銃器検査機関(Beschussamt)を含む、欧州複数国の独立した公的試験機関で構成される団体です。その試験基準(VPAM-APR 2006、VPAM-PM 2007、VPAM-BRV 2009)は、防護レベルごとに実弾射撃試験を定めています。
はい。VR7仕様は、認証を取得したトヨタ ランドクルーザー300の防護設計に基づいて製作しています。車両底部はDM31地雷とHG85破片手榴弾に、ルーフはHG85破片手榴弾とDM51手榴弾に対応し、さらに側面爆発にも対応しています。
TRASCOは、強化ショックアブソーバー、スプリング、スタビライザー、強化ボディマウント、強化ブレーキを装備しています。さらに、耐荷重1,600 kgの強化ホイールに、ロードインデックスを高めた特殊タイヤを組み合わせています。
ランフラットシステムにより、パンク後も50 km/hで15 kmまで走行を続けられます。
はい。レクサスのインテリアはそのまま残り、個別の仕様にも対応します。たとえば、お好みの色の本革や、2台のモニターを備えたリアエンターテインメントシステムをお選びいただけます。
はい。ベース車両は、お客様にご用意いただくことも、TRASCOで手配することもできます。架装はすべて、ドイツ・ブレーメンの当社工場で行います。
2004年、LX470から手がけています。以来、TRASCOはこのハイエンドSUVを世界各国の個人のお客様に向けて製作しています。
架装の設計と製造は、ドイツ・ブレーメンのTRASCO社内で行っています。アフターサービスは4段階でご利用いただけます:お客様ご自身の整備工場、トレーニングを受けた現地のサービスパートナー、TRASCO Flying Doctor(出張サービスチーム)、またはブレーメン工場での対応です。24時間365日対応のホットラインと、防弾ガラスを含む純正部品がこれを支えます。
アフターサービスと交換部品 →
お問い合わせ
当社のチームは、防護レベルの選定から納車まで、世界各国の政府機関、各種団体、個人のお客様からのご相談を承っています。
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