TRASCOによるレクサス LX600 防弾仕様、正面(ブレーメンの生産工場にて)
TRASCOによるレクサス LX600 防弾仕様、正面(ブレーメンの生産工場にて)TRASCOによるレクサス LX600 防弾仕様、TRASCO工場にてTRASCOによるレクサス LX600 防弾仕様、側面TRASCOによるレクサス LX600 防弾仕様、コックピットと本革内装
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全面防弾の高級SUV

レクサス LX600 防弾仕様

VR7〜VR9の高い防護レベルを備えた高級SUVを、ドイツ・ブレーメンのTRASCOが製造しています。全面防弾仕様でありながら、レクサスのフラッグシップならではの快適性と存在感はそのままです。

VPAM VR7〜VR9 · STANAG 4569 Level 2まで対応 · 2004年からブレーメンで製造

防護レベル
VR7 ライフル弾(7.62×51 mm、5.56×45 mm)
最大
VR9 7.62×51 mm硬芯弾(AP)
STANAG 4569
Level 2 7.62×39 mm焼夷剤入り硬芯弾(API)と20 mm破片模擬弾を含む(VR8)
爆発物対策
VR7パッケージ 地雷、手榴弾、側面爆発に対応(認証を取得したランドクルーザー300の防護設計に準拠)
歴史
2004年から LX470以来、TRASCOが製造
製造
Made in Germany ブレーメンのTRASCOが設計・防弾加工
主要諸元
ベース車両
新車のレクサス LX600(5人乗り)、お客様ご用意の車両または当社から別途ご提案
エンジン
3.4 L V6ツインターボエンジン、総排気量3,445 cm³、最高出力415 PS(5,200 rpm)、最大トルク650 Nm(2,000⁠〜⁠3,600 rpm)
駆動系
10速AT、四輪駆動
防弾ガラス
厚さ43 mmの曲面多層ガラス、複数着弾対応、飛散防止仕様、UVカットフィルム付き · 層間剥離(デラミネーション)に対する3年間の保証
ガラス試験
VPAM-APR 2006 PM 7、さらに一辺70 mmの三角形への3発着弾でも試験 · ルーフは入射角90°の射撃に対応
爆発物対策規格の詳細
VPAM-ERV第3版(車両底部、ルーフ、側面での爆発) · STANAG 4569:12.5 kg PETN(TNT換算15 kg)、距離2 m
強化ホイール
耐荷重1,600 kgに対応した設計

防護コンセプト

全面防弾の乗員室

乗員室全体に、防護レベルVR7の防弾加工を施しています。対象はボディ側面、ドア、ピラー、ルーフ、フロア、ダッシュパネル、テールゲートです。乗員室にはA・B・Cピラーを含む防弾ケージを組み込み、すべての継ぎ目に重ね合わせ部を設けています。乗員用ドアにはすべて100%重ね合わせ構造を採用しています。透明防弾材には、欧州のガラスメーカーが製造する厚さ43 mmの特殊合わせ安全ガラスを使用しています。リアドア後方のサイドウインドウは着色ガラスで、内側を防弾鋼板で補強しています。

重要な部品も防護しています。防弾仕様のバッテリー1個または2個、セルフシーリング燃料タンク、防弾仕様のエンジン制御ユニット(ECU)がその対象です。ドアチェッカーとドアヒンジは強化したうえで、防弾ケージに直接取り付けています。VR7仕様は、認証を取得したトヨタ ランドクルーザー300の防護設計に基づいて製作しており、爆発物対策も備えています。車両底部はDM31地雷とHG85破片手榴弾に、ルーフはHG85破片手榴弾とDM51手榴弾に対応し、さらに距離4 mでの側面爆発と距離2 mでの路側爆発(いずれも12.5 kg PETN、TNT換算15 kg)にも対応しています。

TRASCOによるレクサス LX 防弾仕様の防護コンセプト:防弾ケージ、防弾ガラス、防護された部品

車両上の番号をタップすると詳細が表示されます。

  1. 乗員室に組み込まれた、A・B・Cピラーと重ね合わせ部を含む防弾ケージ
  2. 欧州のガラスメーカーが製造する特殊合わせ安全ガラス
  3. 防弾仕様のバッテリー1個または2個
  4. セルフシーリング燃料タンク
  5. 車両底部の爆発物対策(DM31地雷・HG85破片手榴弾に対応)
  6. 耐荷重1,600 kgの強化ホイール
  7. ボディとフレームの結合部を調整
  8. 強化ドアチェッカーとドアヒンジを防弾ケージに直接取り付け
  9. 防弾仕様のエンジン制御ユニット(ECU)

認証

認証を取得した防弾材、文書化された脅威レベル

防弾構造には、公的に認定されたドイツのVPAM試験機関がVPAM-PM 2007に基づいて試験・認証した防弾材を使用しています。レクサス LX600は防護レベルVR7〜VR9に対応し、現行の防弾試験基準に基づくSTANAG 4569 Level 2までご用意しています。VR7仕様は、認証を取得したトヨタ ランドクルーザー300の防護設計に基づいて製作しています。このランドクルーザー300は、メルリッヒシュタットにあるドイツの公的銃器検査機関(Beschussamt)で、完成車として試験を受けています。

VR8では、7.62×39 mm焼夷剤入り硬芯弾と20 mm破片模擬弾(FSP)への防護が加わります。VR9は7.62×51 mm硬芯弾(AP)に対応します。使用銃種、口径、試験条件の詳細は、下記の脅威一覧表にすべて記載しています。

防弾性能

試験済みの脅威レベル

防弾性能は、規定の脅威レベルに基づいて試験されています。使用銃種、口径、試験条件の詳細は下記のとおりです。

試験条件の詳細
レクサス LX600 防弾仕様の防弾性能
脅威 VPAM-APR 2006に基づく
試験レベル
分類基準
VPAM-PM 2007(PM)
VPAM-BRV 2009(VR)
STANAG 4569
AEP-55(Level)
参考*
DIN EN 1063(BR)、
DIN EN 1522/23(FB)、
BRV 1999(VR)
銃種 口径 弾種 試験条件
射撃距離(m) 着弾間隔
7 PM 7
VR7
Level 1 BR5
FB5
VR5
M16A2/Famas-G2 5.56×45 mm FJ(2)/PB/SCP(1) 10 ± 0.5 3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾
BR6
FB6
VR6
M80 Ball
(M60/M14/FAL-FN)
7.62×51 mm FJ(1)/PB/SC
(B6+、未分類) M16A1/Famas-G1 (M193) 5.56×45 mm FJ(2)/PB/SC
8 PM 8
VR8
Level 2 BZ-API
(AK-47)
7.62×39 mm FJ(1)/PB/HCI(1) 10 ± 0.5 3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾
20 mm FSP 20 mm 破片 10 ± 0.5 1発、試験パネルの中央に着弾
9 PM 9
VR9
BR7
FB7
VR7
M61-AP
(M60/M14/FAL-FN)
7.62×51 mm FJ(2)/PB/HC(1) 10 ± 0.5 3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾
PM 7 · VR7 M16A2/Famas-G2 · 5.56×45 mm
VPAM-APR 2006に基づく試験レベル
7
VPAM-PM 2007(PM)/VPAM-BRV 2009(VR)に基づく分類
PM 7
VR7
STANAG 4569 AEP-55(Level)
Level 1
参考*
BR5
FB5
VR5
銃種
M16A2/Famas-G2
口径
5.56×45 mm
弾種
FJ(2)/PB/SCP(1)
射撃距離(m)
10 ± 0.5
着弾間隔
3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾
PM 7 · VR7 M80 Ball (M60/M14/FAL-FN) · 7.62×51 mm
VPAM-APR 2006に基づく試験レベル
7
VPAM-PM 2007(PM)/VPAM-BRV 2009(VR)に基づく分類
PM 7
VR7
STANAG 4569 AEP-55(Level)
Level 1
参考*
BR6
FB6
VR6
銃種
M80 Ball
(M60/M14/FAL-FN)
口径
7.62×51 mm
弾種
FJ(1)/PB/SC
射撃距離(m)
10 ± 0.5
着弾間隔
3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾
M16A1/Famas-G1 (M193) 5.56×45 mm
STANAG 4569 AEP-55(Level)
Level 1
参考*
(B6+、未分類)
銃種
M16A1/Famas-G1 (M193)
口径
5.56×45 mm
弾種
FJ(2)/PB/SC
射撃距離(m)
10 ± 0.5
着弾間隔
3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾
PM 8 · VR8 BZ-API (AK-47) · 7.62×39 mm
VPAM-APR 2006に基づく試験レベル
8
VPAM-PM 2007(PM)/VPAM-BRV 2009(VR)に基づく分類
PM 8
VR8
STANAG 4569 AEP-55(Level)
Level 2
銃種
BZ-API
(AK-47)
口径
7.62×39 mm
弾種
FJ(1)/PB/HCI(1)
射撃距離(m)
10 ± 0.5
着弾間隔
3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾
PM 8 · VR8 20 mm FSP · 20 mm
VPAM-APR 2006に基づく試験レベル
8
VPAM-PM 2007(PM)/VPAM-BRV 2009(VR)に基づく分類
PM 8
VR8
STANAG 4569 AEP-55(Level)
Level 2
銃種
20 mm FSP
口径
20 mm
弾種
破片
射撃距離(m)
10 ± 0.5
着弾間隔
1発、試験パネルの中央に着弾
PM 9 · VR9 M61-AP (M60/M14/FAL-FN) · 7.62×51 mm
VPAM-APR 2006に基づく試験レベル
9
VPAM-PM 2007(PM)/VPAM-BRV 2009(VR)に基づく分類
PM 9
VR9
参考*
BR7
FB7
VR7
銃種
M61-AP
(M60/M14/FAL-FN)
口径
7.62×51 mm
弾種
FJ(2)/PB/HC(1)
射撃距離(m)
10 ± 0.5
着弾間隔
3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾

TRASCOの設計・開発

ブレーメンで再設計

車両全体に防弾加工を施すと、高級SUVでも重量は大幅に増加します。そのためTRASCOは、サスペンション、ブレーキ、ホイール、ドアを自社で再設計し、防弾仕様のレクサスが走行安定性、制動性能、日常の快適性を保てるようにしています。

防弾仕様のレクサスのサスペンション強化:スタビライザー、コイルスプリング、ショックアブソーバー

強化サスペンション

防弾仕様の車両重量に合わせた強化ショックアブソーバー、スプリング、スタビライザーを採用しています。ボディとフレームの間には強化ボディマウントを設け、走行安定性を高めています。

防弾仕様のレクサス用の強化ブレーキディスクとブレーキパッドキット

強化ブレーキ

専用に製造した強化ブレーキディスク、キャリパー、パッドが制動性能を維持し、フェード現象を抑えます。重量が増えても、常に安全に減速できます。

TRASCOによるレクサス LX600 防弾仕様、強化ホイール装着

ホイールとランフラット

耐荷重1,600 kgの強化ホイール、ロードインデックス(荷重指数)を高めたオンロード・オフロード兼用の特殊タイヤ、そしてパンク後も50 km/hで15 kmまで走行を続けられるランフラットシステムを装備しています。

TRASCOによるレクサス LX600 防弾仕様:ピラーの防弾構造にボルトで固定した強化ドアヒンジ

ドアとヒンジ

自社で設計した強化ヒンジを、A・Bピラーの防弾構造に直接ボルトで固定しています。ドアチェッカーも新たに設計し、重い防弾ドアを毎日安全に開閉できるようにしています。

TRASCOによるレクサス LX600 防弾仕様:ドアに組み込まれた防弾ガラスの端部

防弾ガラス

欧州のガラスメーカーが製造する厚さ43 mmの曲面防弾ガラスは、複数着弾に対応し、飛散防止層とUVカットフィルムを備えています。VPAM-APR 2006 PM 7に基づく試験に加え、一辺70 mmの三角形への3発着弾による試験も実施しています。防弾ドアフレームには段差なく組み込み、すべての端部に重ね合わせ部を設けています。層間剥離に対しては3年間の保証が付きます。

TRASCOによるレクサス LX600 防弾仕様:本革シートとリアエンターテインメントシステムを備えた後部キャビン

上質なインテリア

レクサスのフラッグシップならではの上質なインテリアはそのままです。本革はお好みの色をお選びいただけ、ご要望に応じて2台のモニターを備えたリアエンターテインメントシステムも装備できます。

2004年から

レクサス LX 防弾仕様の20年

TRASCOは2004年、LX470からレクサス LXの防弾加工を始めました。以来、このハイエンドSUVを世界各国の個人のお客様に向けて製作し続けており、世代を重ねて現行のLX600に至っています。

防弾仕様のレクサスは、トヨタ ランドクルーザーと同じ実績あるボディ・オン・フレーム構造を採用しています。TRASCOは、このプラットフォームの防弾加工を25年以上にわたって手がけてきました。

TRASCOによるレクサス LX600 防弾仕様、ブレーメンのTRASCO工場前にて

オプション

レクサス LX600 防弾仕様のオプション

その他の装備もご要望に応じてご用意します。仕様は1台ごとに、お客様と当社のエンジニアリングチームで決定します。

防護

  • 防護レベルVPAM VR8またはVR9へのアップグレード
  • エンジンルーム自動消火システム
  • スペアタイヤ

快適装備・警告装置

  • お好みの色の本革内装
  • 2台のモニターを備えたリアエンターテインメントシステム
  • 書類の受け渡し用に約10 cm下げられる左フロントウインドウ
  • インターコムシステム
  • 右側のフラッグポール
  • 荷室内のバッテリー充電器
  • 3トーンサイレン、112 dB
  • フロントグリル内側の青色または赤色のLEDストロボライト

主な用途

レクサス LX600 防弾仕様をご利用のお客様

国家元首・政府機関

公務にふさわしい格式ある高級SUVで、VR9およびSTANAG 4569 Level 2までの高い防護レベルを実現します。

経営幹部とご家族の移動時の安全

個人のお客様や経営者に向けた全面防弾仕様で、レクサスのフラッグシップならではの上質なインテリアと快適性を備えています。

世界各地での使用

オンロードとオフロードの両方に対応する、実績あるボディ・オン・フレーム構造のプラットフォームです。世界各国の個人のお客様に向けて製作しています。

よくあるご質問

レクサス LX600 防弾仕様に関するよくあるご質問

お探しのご質問が見つからない場合は、お気軽にお問い合わせください。

どの防護レベルを選べますか?

レクサス LX600 防弾仕様は、防護レベルVPAM VR7〜VR9、およびSTANAG 4569 Level 2までご用意しています。VR7は7.62×51 mm弾や5.56×45 mm弾などのライフル弾に、VR8は7.62×39 mm焼夷剤入り硬芯弾と20 mm破片模擬弾に、VR9は7.62×51 mm硬芯弾(AP)に対応しています。

VPAMとは何ですか?

VPAM(Vereinigung der Prüfstellen für angriffshemmende Materialien und Konstruktionen:耐攻撃性の素材と構造を対象とする試験機関の連合)は、メルリッヒシュタット、ミュンヘン、ウルムにあるドイツの公的銃器検査機関(Beschussamt)を含む、欧州複数国の独立した公的試験機関で構成される団体です。その試験基準(VPAM-APR 2006、VPAM-PM 2007、VPAM-BRV 2009)は、防護レベルごとに実弾射撃試験を定めています。

車両底部は爆発物に対して防護されていますか?

はい。VR7仕様は、認証を取得したトヨタ ランドクルーザー300の防護設計に基づいて製作しています。車両底部はDM31地雷とHG85破片手榴弾に、ルーフはHG85破片手榴弾とDM51手榴弾に対応し、さらに側面爆発にも対応しています。

防弾仕様のレクサスは、重量増にどう対応していますか?

TRASCOは、強化ショックアブソーバー、スプリング、スタビライザー、強化ボディマウント、強化ブレーキを装備しています。さらに、耐荷重1,600 kgの強化ホイールに、ロードインデックスを高めた特殊タイヤを組み合わせています。

パンクした場合はどうなりますか?

ランフラットシステムにより、パンク後も50 km/hで15 kmまで走行を続けられます。

上質なインテリアはそのまま残りますか?

はい。レクサスのインテリアはそのまま残り、個別の仕様にも対応します。たとえば、お好みの色の本革や、2台のモニターを備えたリアエンターテインメントシステムをお選びいただけます。

ベース車両を持ち込んで、防弾加工を依頼できますか?

はい。ベース車両は、お客様にご用意いただくことも、TRASCOで手配することもできます。架装はすべて、ドイツ・ブレーメンの当社工場で行います。

TRASCOはいつからレクサス LXの防弾加工を手がけていますか?

2004年、LX470から手がけています。以来、TRASCOはこのハイエンドSUVを世界各国の個人のお客様に向けて製作しています。

車両はどこで製造され、どのようなアフターサービスを受けられますか?

架装の設計と製造は、ドイツ・ブレーメンのTRASCO社内で行っています。アフターサービスは4段階でご利用いただけます:お客様ご自身の整備工場、トレーニングを受けた現地のサービスパートナー、TRASCO Flying Doctor(出張サービスチーム)、またはブレーメン工場での対応です。24時間365日対応のホットラインと、防弾ガラスを含む純正部品がこれを支えます。

アフターサービスと交換部品 →
TRASCOによるレクサス LX600 防弾仕様、正面

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