多層の防護構造、イメージ画像
多層の防護構造、イメージ画像 TRASCOの防弾車の射撃試験認証のための射撃試験を受ける防弾車

防護レベル

防護レベルは宣伝文句ではなく、銃種、弾種、弾速、着弾パターンを明確に定めたものです。その読み方をご紹介します。

防護レベルの読み方

防護レベル = 銃種 + 弾種 + 弾速 + 着弾パターン

VPAM(Vereinigung der Prüfstellen für angriffshemmende Materialien und Konstruktionen:耐攻撃性の素材と構造を対象とする試験機関の連合)は、欧州複数国の独立した公的試験機関で構成される団体で、防護材と防護構造の試験基準を定めています。VPAMの防護レベルは、防護の対象となる具体的な脅威によって定義されます。その要素は、銃種と口径、弾頭の構造、着弾時の弾速、そして着弾パターン(一辺わずか120 ± 10 mmの正三角形の頂点に3発)です。完成車での試験では、試験機関が継ぎ目、ピラー、ドアロック、ガラス端部といった最も弱い部分を意図的に射撃します。

TRASCO防護コードの読み方

B6 - DM51 - 15kg@3m

B6
防弾性能(直接射撃)
DM51
手榴弾対策(フロア・ルーフ)
15kg@3m
側面爆発:爆薬15 kg、距離3 m

要点

3つの脅威カテゴリー、ひとつの明確な答え

出発点は規格ではなく、脅威です。各防護レベルが対応する銃器、ほかの規格との比較、そして該当するTRASCOのプログラムをご覧いただけます。

直接射撃

VPAMレベル4⁠〜⁠10

試験条件は、防弾ソリューションの適格性評価と認証に関する欧州標準化委員会(CEN)の規格(EN 1063:防弾ガラス、EN 1522およびEN 1523:防弾性の窓・ドア・シャッター)を満たす、またはそれを上回るものです。お客様のご要望に応じて、STANAG 4569の試験条件を適用することもできます。

VPAMレベル4⁠〜⁠10の銃種、弾種、弾速、エネルギー
VPAMレベル 参考* 銃種/口径 弾種 質量 弾速 エネルギー
4 BR3 / FB3 / VR3 .357 Magnum (Geco) FMJ/CB/SC 10.20 g 430 ± 10 m/s 943 J
4 BR4 / FB4 / VR4 .44 Rem. Magnum (Speer) FMJ/FN/SC 15.60 g 440 ± 10 m/s 1,510 J
6 – AK-47 · 7.62×39 mm (M43) FMJ/PB/FeC 8.00 g(弾芯3.60 g) 720 ± 10 m/s 2,074 J
7 BR5 / FB5 / VR5 · STANAG Level 1 .223 Rem. SS109 (MEN) FMJ/PB/SCP 4.0 g 950 ± 10 m/s 1,805 J
7 BR6 / FB6 / VR6 (+ M193) .308 Win. DM111 (MEN) FMJ/PB/SC 9.55 g 830 ± 10 m/s 3,289 J
8 STANAG Level 2 AK-47 · 7.62×39 mm BZ-API FMJ/PB/HCI 7.70 g(弾芯4.10 g、65 HRC) 740 ± 10 m/s 2,108 J
9 BR7 / FB7 .308 Win. FNB 80 (MEN/CBC) FMJ/PB/HC 9.70 g(弾芯4.00 g、62 ± 2 HRC) 820 ± 10 m/s 3,261 J
10 STANAG Level 3 7.62×54 R B32 FMJ/PB/HCI 10.40 g(弾芯5.30 g、63 HRC) 860 ± 10 m/s 3,846 J

* 比較対象の規格(EN 1063 BR / EN 1522 FB / STANAG 4569)は参考として記載しているもので、要件と試験条件は一部異なります。各規格の等級は1対1で対応しているわけではありません。VPAM VR7はBR6/FB6に、BR7/FB7はVPAM 9に相当します。VPAMの最上位の脅威レベルは、EN規格ではまったく扱われていません。

爆発物対策

VPAM-ERVに基づく爆発耐性

直接射撃に加え、TRASCOの一部の車両は、VPAM-ERV(爆発耐性の試験基準)に基づく爆発物への耐性試験も受けています。対象は、車両底部とルーフ上でのDM51型およびHG85型の手榴弾、DM31型の対人地雷、そして15 kg以上の爆薬による側面爆発です。爆破試験は、生体忠実性の高いダミーを乗せた完成車で行われるため、防護性能は乗員への影響によって評価されます。

どの組み合わせが必要かは、お客様が直面する脅威の状況によって異なります。当社のチームが秘密厳守でご相談を承ります。

当社の試験方法

弾種の凡例

FMJ
フルメタルジャケット
PB
尖頭弾
SC
鉛芯
FeC
軟鉄芯
SP
ソフトポイント
CB
円錐尖頭弾
JSP
ジャケッテッドソフトポイント
FN
平頭弾
FJ(1)
鋼製フルジャケット(めっき)
FJ(2)
銅合金製フルジャケット
SCP1
鋼製貫通芯入り鉛芯(M855型またはSS109型)
SCP2
鋼製貫通芯入り鉛芯
SCP3
鋼製貫通芯入り鉛芯(3.7 ± 0.1 g、PS型)
HC(1)
鋼製硬芯、質量4.6 ± 0.1 g、硬度63 HRC超
HC(2)
炭化タングステン製硬芯、質量5.95 ± 0.1 g、M993/AP8型、硬度63 HRC超
HCI(1)
焼夷剤入り鋼製硬芯、総質量5.4 ± 0.1 g、硬度63 HRC超
HCI(2)
焼夷剤入り鋼製硬芯、BZ-API型弾薬、硬度63 HRC超

どの防護レベルが必要ですか?

防護レベルは明確に定められていますが、脅威の状況はお客様ごとに異なります

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