TRASCOによるメルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダン、ブレーメン工場前での正面
TRASCOによるメルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダン、ブレーメン工場前での正面メルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダン、斜め後方(TRASCO工場にて)メルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダン、後部ドアを開けた状態と高級感のある内装メルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダン、コックピット
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防弾仕様のフラッグシップセダン

メルセデス・ベンツ Sクラスをベースにした防弾セダン

国家元首から特にご要望の多い防弾セダンを、ドイツ・ブレーメンのTRASCOが製造しています。第三者機関が検証した防弾設計に基づく防護レベルVR6の全面防弾仕様、またはA-KIP®軽量防護をお選びいただけ、いずれも高級感を損ないません。

VPAM-BRV 2009に基づくVR6の防弾設計、英国QinetiQが検証 · A-KIP® Level 6 · ご要望に応じてより高い防護レベルにも対応

全面防弾仕様
VR6 VPAM-BRV 2009に基づく防弾設計、英国QinetiQが検証
軽量防護
Level 6 A-KIP®(7.62×39 mm弾に対する防護、防護エリア内)
爆発物対策
3× DM51 車両底部でDM51手榴弾2発、ルーフ上でDM51手榴弾1発に対応(VPAM-ERV 2010)
ドア
ソフトクローズ 全ドアにソフトクローズ機能
歴史
1985年以来 ブレーメンで手がける防弾仕様の高級セダン
製造
Made in Germany ブレーメンのTRASCOが設計・防弾加工
主要諸元
ベース車両
新型メルセデス・ベンツ S 580 L 4MATICベース(V8、503 PS + 23 PS)、またはメルセデス・ベンツ S 500 L 4MATICベース(V6、449 PS + 23 PS)、いずれも9G-TRONIC搭載
防弾仕様の乗員室
ボディ側面、ドア、ピラー、ルーフ、フロア、ダッシュパネル、後席背後の隔壁(全ドアに重ね合わせ構造)
防弾ガラス
純正カメラを組み込んだフロントガラス、前後のドアガラス、熱線入りリアウインドウ · PVBとポリカーボネートの曲面積層材、複数着弾に対応、飛散防止、UVカットフィルム · VPAM-PMに基づきPM 6で試験済み
爆発物対策
車両底部でDM51手榴弾2発、ルーフ上でDM51手榴弾1発に対応(VPAM-ERV 2010)
重要部品
セルフシーリング燃料タンク · 液漏れ防止AGMバッテリー · 防弾鋼板で保護したエンジンコントロールユニット(ECU)
登録
シャシー、サスペンション、ブレーキシステム、電装系の変更はTÜVによる試験・認証済み、ドイツでの公道走行認可を取得

防護コンセプト

高級セダンに組み込まれた防護

全面防弾仕様では、ボディ側面、ドア、ピラー、ルーフ、フロア、ダッシュパネル、後席背後の隔壁を含め、乗員室全体に防護レベルVR6の防弾加工を施しています。乗員室にはA・B・Cピラーを含む防弾ケージを組み込み、すべての継ぎ目に重ね合わせ部を設けています。透明防弾材には欧州のガラスメーカーが製造する合わせ安全ガラスを使用し、フロアは同時起爆したDM51手榴弾2発、ルーフはDM51手榴弾1発の爆発から保護されています。

全ドアの強化ヒンジは防弾ケージに直接取り付けられ、ソフトクローズ機能により、重いドアも量産車と同じように扱えます。さらに、セルフシーリング燃料タンク、液漏れ防止AGMバッテリー、防弾鋼板で保護したエンジンコントロールユニット(ECU)、電子機器やバッテリー、その他のオプションを収めるトランク内防弾ボックスが、この防護コンセプトを完成させています。

TRASCOによるメルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダンの防護コンセプト:防弾ケージ、防弾ガラス、防護された部品

車両上の番号をタップすると詳細が表示されます。

  1. 乗員室に組み込まれた、A・B・Cピラーと重ね合わせ部を含む防弾ケージ
  2. 欧州のガラスメーカーが製造する合わせ安全ガラス
  3. 全ドアにソフトクローズ機能
  4. 電子機器、バッテリー、その他のオプション用のトランク内防弾ボックス
  5. セルフシーリング燃料タンク
  6. DM51手榴弾2発に対応する車両底部の防護
  7. 強化ホイール
  8. 強化サスペンション
  9. 全ドアに強化ヒンジを装備し、防弾ケージに直接取り付け
  10. オプションの強化バンパー(フロント・リア)

ラインアップ

フラッグシップのための2つの防護コンセプト

TRASCOは現在、メルセデス・ベンツ Sクラスをベースにした防弾セダンを2つの防護コンセプトでご用意しています。より高い防護レベルの仕様も製作可能です。

メルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダン:防弾ガラスを備えた防弾ドアフレーム

全面防弾仕様

全面防弾仕様(VPAM-BRV 2009 VR6)

乗員室全体を、7.62×39 mm弾までのライフル弾から保護します。VPAM-BRV 2009のVR6に基づく防弾設計は、2022年に英国の独立系試験・評価機関であるQinetiQが検証しました。国家元首、政府関係者、セキュリティ担当者のための仕様です。

A-KIP®軽量防護を施したメルセデス・ベンツ Sクラスベースのセダン

軽量防護

A-KIP® Level 6(7.62×39 mm弾に対する防護、防護エリア内)

TRASCOが開発した誘拐対策のための軽量防護コンセプトは、認証を取得した防弾材で乗員室の重要部位を拳銃弾と7.62×39 mm弾から守ります。車両本来の走行特性と外観はそのまま保たれます。

A-KIP®コンセプト

認証

検証済みの防弾設計、文書化された脅威レベル

VPAM-BRV 2009のVR6に基づく防弾設計は、2022年に英国QinetiQが独立して検証しました。検証の対象には、VPAM-ERV 2010に基づく爆発物対策(車両底部でDM51手榴弾2発、ルーフ上で1発)も含まれます。VPAM-BRV 2009はVPAMによる防弾車両の試験基準で、VR6は7.62×39 mm弾(PS Ball)を対象としています。

ドイツでは、シャシー、サスペンション、ブレーキシステム、電装系の変更についてTÜVの試験と認証を受けており、公道走行認可も取得しています。

A-KIP®仕様では、VPAM-PM 2007に基づきVPAM加盟の試験機関の認証を取得した防弾材を使用し、防護エリアでA-KIP® Level 4(.44 Magnumまでの拳銃弾に対する防護)またはLevel 6を達成しています。下記の脅威一覧表には、すべての銃種、口径、試験条件を記載しています。

防弾性能

試験済みの脅威レベル

防弾性能は、規定の脅威レベルに基づいて試験されています。使用銃種、口径、試験条件の詳細は下記のとおりです。

試験条件の詳細
防弾セダンの防弾性能
脅威 VPAM-APR 2006に基づく
試験レベル
分類基準
VPAM-PM 2007(PM)
VPAM-BRV 2009(VR)
STANAG 4569
AEP-55(Level)
参考*
DIN EN 1063(BR)、
DIN EN 1522/23(FB)、
BRV 1999(VR)
銃種 口径 弾種 試験条件
射撃距離(m) 着弾間隔
4 PM 4
VR4
BR4
FB4
VR4
357 S/W .357 Magnum FJ(1)/CB/SC 5 ± 0.5 3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾
44 S/W .44 Magnum FJ(2)/FN/SC
6 PM 6
VR6
(B4+、未分類) PS Ball
(AK-47)
7.62×39 mm FMJ/PB/FeC 10 ± 0.5 3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾
PM 4 · VR4 357 S/W · .357 Magnum
VPAM-APR 2006に基づく試験レベル
4
VPAM-PM 2007(PM)/VPAM-BRV 2009(VR)に基づく分類
PM 4
VR4
参考*
BR4
FB4
VR4
銃種
357 S/W
口径
.357 Magnum
弾種
FJ(1)/CB/SC
射撃距離(m)
5 ± 0.5
着弾間隔
3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾
PM 4 · VR4 44 S/W · .44 Magnum
VPAM-APR 2006に基づく試験レベル
4
VPAM-PM 2007(PM)/VPAM-BRV 2009(VR)に基づく分類
PM 4
VR4
参考*
BR4
FB4
VR4
銃種
44 S/W
口径
.44 Magnum
弾種
FJ(2)/FN/SC
射撃距離(m)
5 ± 0.5
着弾間隔
3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾
PM 6 · VR6 PS Ball (AK-47) · 7.62×39 mm
VPAM-APR 2006に基づく試験レベル
6
VPAM-PM 2007(PM)/VPAM-BRV 2009(VR)に基づく分類
PM 6
VR6
参考*
(B4+、未分類)
銃種
PS Ball
(AK-47)
口径
7.62×39 mm
弾種
FMJ/PB/FeC
射撃距離(m)
10 ± 0.5
着弾間隔
3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾

TRASCOの設計・開発

ブレーメンで再設計

防弾仕様であっても、フラッグシップには、それにふさわしい走り、止まり方、ドアの閉まり方が求められます。TRASCOはサスペンション、ブレーキ、ホイール、ドアをブレーメンの自社工場で再設計しています。

防弾セダンのサスペンション強化:フロント・リアのエアサスペンションストラットとコントロールアーム

強化サスペンション

フロント・リアの強化エアサスペンションストラットと強化コントロールアームが重量増を支え、ベース車両の乗り心地を保ちます。サスペンションはひずみゲージ測定で検証し、変更点はTÜVの検査を受けています。

防弾セダンのホイール奥に見えるTRASCOの強化ブレーキキャリパー

強化ブレーキ

専用に製造した強化ブレーキディスク、キャリパー、パッドが制動性能を保ち、フェード現象を抑えます。重量が増しても、常に安全に制動できます。

防弾セダンのランフラットシステム付き強化ホイール

ホイールとランフラット

ロードインデックス(荷重指数)を高めた専用タイヤを、負荷能力が実証されたホイールと組み合わせています。パンク後も緊急走行できるランフラットシステムを備えています。

メルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダン:ソフトクローズ機能付きの防弾フロントドア

ソフトクローズ機能付きドア

自社開発の強化ヒンジをAピラーとBピラーの防弾構造に直接ボルトで固定し、ドアチェッカーとドアラッチも強化しています。全ドアのソフトクローズ機能が、重い防弾ドアを静かに、確実に閉めます。

メルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダン:防弾ボックスを組み込んだトランク

トランク内防弾ボックス

トランク内の防弾ボックスには、電子機器、バッテリー、その他のオプションを防護したうえで、すっきりと収納できます。

メルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダン:コックピットと高級感のある内装

高級感はそのまま

ベース車両の室内は、フラッグシップにふさわしい快適性をそのまま保ちます。透明防弾材は純正のデザインに溶け込むように組み込まれています。

オプション

儀典装備と快適装備のオプション

  • フロントフェンダーにフラッグホルダーを装備したメルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダン

    フラッグホルダー

    フロントフェンダーのフラッグホルダーには、公式訪問や式典の際に国旗や公用旗を掲げられます。ご要望に応じて照明付きにも対応します。

  • メルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダンのフロントグリル内側にある青色のストロボライト

    フロントグリル内側のストロボライト

    フロントグリル内側の青色または赤色のLEDストロボライトは、緊急時に周囲の注意を引き、交通の流れの中で進路を確保するのに役立ちます。サイレンも追加できます。

  • メルセデス・ベンツ Sクラスベースのセダンの後席:木目突板仕上げの折りたたみ式テーブルとバーキャビネット

    バーキャビネットと折りたたみ式テーブル

    後席には、バーキャビネット、木目突板仕上げの折りたたみ式テーブル、収納スペースを設けられます。いずれもベース車両と同等の品質で、TRASCOが自社で仕上げています。

オプション一覧

防弾セダンのオプション

その他の装備もご要望に応じてご用意します。仕様は1台ごとに、お客様と当社のエンジニアリングチームで決定します。

防護

  • ご要望に応じたより高い防護レベル
  • 強化バンパー(フロント・リア)
  • エンジンルーム消火システム(手動・自動)
  • 車両底部とホイール周辺の消火システム
  • 室内の陽圧酸素供給システム

その他の装備

  • インターコムシステム(車内・車外)
  • 3トーンサイレン、112 dB
  • フロントの強化パワーウインドウ(ウインドウを約30 cm下げることが可能)
  • 後席の防弾プライバシーガラス
  • フロントフェンダーのフラッグホルダー(照明付きも選択可)
  • フロントグリル内側の青色または赤色のストロボライト
  • 後席のバーキャビネット、折りたたみ式テーブル、収納スペース
  • 当社エンジニアリングチームとの個別仕様の設定
  • メルセデス・ベンツ Sクラスベースの延長リムジン(TRASCOリムジンプログラムをご覧ください)

主な用途

防弾セダンをご利用のお客様

国家元首・政府機関

メルセデス・ベンツ Sクラスをベースにした防弾セダンは、ハイエンド市場の国家元首向け防弾車の中でも、特にご要望の多いモデルです。格式があり、外観は控えめで、防護レベルVR6の全面防弾仕様です。

外交機関

大使や代表団の移動を、フラッグシップセダンならではの快適性と存在感とともに守ります。

企業経営者・個人のお客様

A-KIP®軽量防護が、誘拐、強盗、交通トラブルによる暴力から日常の移動を守ります。車本来の持ち味は損なわれません。

よくあるご質問

防弾セダンに関するよくあるご質問

お探しのご質問が見つからない場合は、お気軽にお問い合わせください。

どの防護レベルを選べますか?

メルセデス・ベンツ Sクラスをベースにした防弾セダンは現在、防護レベルVR6の全面防弾仕様と、防護エリアでA-KIP® Level 6を達成する軽量防護仕様をご用意しています。全面防弾仕様のVPAM-BRV 2009に基づく防弾設計は、2022年に英国QinetiQが独立して検証しました。より高い防護レベルの仕様も製作可能です。

VR6とA-KIP® Level 6の違いは何ですか?

どちらも7.62×39 mm弾を想定しています。VR6仕様は乗員室全体に防弾加工を施した仕様で、その防弾設計は英国QinetiQが独立して検証しています。A-KIP®は、TRASCOが開発した誘拐対策のための軽量防護コンセプトです。認証を取得した防弾材で乗員室の重要部位を防護し、車両重量をベース車両に近いまま保ちます。

A-KIP®コンセプト →
VPAMとは何ですか?

VPAM(Vereinigung der Prüfstellen für angriffshemmende Materialien und Konstruktionen:耐攻撃性の素材と構造を対象とする試験機関の連合)は、メルリッヒシュタット、ミュンヘン、ウルムにあるドイツの公的銃器検査機関(Beschussamt)を含む、欧州複数国の独立した公的試験機関で構成される団体です。その試験基準(VPAM-APR 2006、VPAM-PM 2007、VPAM-BRV 2009)は、防護レベルごとに実弾射撃試験を定めています。

ベース車両のどの世代に防弾加工を施していますか?

防弾セダンは、現行のメルセデス・ベンツ Sクラス(V223)をベースに製作しています。TRASCOは1985年以来、ブレーメンで歴代のメルセデス・ベンツ Sクラスをベースにした高級車に防弾加工を施してきました。

防弾セダンでも快適性は保たれますか?

はい。強化エアサスペンションストラット、強化ブレーキ、全ドアのソフトクローズ機能により、乗り心地と日常の使い勝手をフラッグシップにふさわしい水準に保ちます。室内もベース車両のままです。

車両底部は防護されていますか?

はい。VPAM-ERV 2010に基づき、フロアは同時起爆したDM51手榴弾2発、ルーフはDM51手榴弾1発の爆発から保護されています。

防弾セダンはドイツで登録できますか?

はい。シャシー、サスペンション、ブレーキシステム、電装系の変更はTÜVの試験と認証を受けており、ドイツでの公道走行認可も取得しています。

延長仕様はありますか?

はい。TRASCOは、メルセデス・ベンツ Sクラスをベースに、センターセクションを50 cm延長した延長リムジンを、防弾仕様または非防弾仕様で製作しています。

延長リムジン →
車両はどこで製造され、どのようなアフターサービスを受けられますか?

架装の設計と製造は、ドイツ・ブレーメンのTRASCO社内で行っています。アフターサービスは4段階でご利用いただけます:お客様ご自身の整備工場、トレーニングを受けた現地のサービスパートナー、TRASCO Flying Doctor(出張サービスチーム)、またはブレーメン工場での対応です。24時間365日対応のホットラインと、防弾ガラスを含む純正部品がこれを支えます。

アフターサービスと交換部品 →
メルセデス・ベンツ Sクラスベースの防弾セダン、TRASCO工場前での正面

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