OEMエンジニアリング:構想から量産まで
最初の構想から試作、そして完成品まで、TRASCOの経験豊富な設計エンジニアが手がけます。
自動車メーカー標準の設計ツール
量産車と同じ手法で設計
当社のエンジニアリング部門では、最新の3D CADワークステーションを使用しています。当社の供給先である自動車メーカー(OEM)が標準として使うCATIA V5に加え、Autodesk Inventor、Creaformの3Dスキャナー、FEM解析ソフトウェアを活用しています。防弾ケージは、製造開始前にバーチャル環境で車両に組み込みます。
3Dスキャンとイメージングにより、当社の設計エンジニアは、さまざまな防護レベルの防弾構造を既存の車両構造へ正確に組み込みます。高い構造健全性を確保し、工場出荷時と同等の仕上がりを実現します。
プロセス
最初の構想から量産まで
- 01
要件定義
車両とその用途に基づき、防護レベル、重量目標、装備、スケジュールをOEMと共同で定めます。
- 02
3Dスキャン
ベース車両を3Dスキャンし、既存のボディ構造に防弾構造を正確に組み込めるようにします。
- 03
CATIA V5での設計
防弾ケージ、ボディ延長、装備は、自動車メーカー標準のソフトウェアであるCATIA V5で設計し、最初の部品を製造する前にバーチャル環境で車両に組み込みます。
- 04
FEM解析
ドアヒンジやドアチェッカーからサスペンション部品まで、応力と剛性をFEM解析ソフトウェアで検証します。
- 05
試作と試験
試作車は自社で製作し、走行テスト、強度試験、TÜVによる検査を行います。必要に応じて、防弾性能と爆発物対策について、独立した試験機関でVPAM(欧州の試験機関の連合)の認証も取得します。
- 06
量産
設計の承認後に生産へ移行し、1台単位の製作から、部品、アッセンブリー、完成車の少量生産まで対応します。
サスペンション開発
量産部品が限界に達する箇所には、より強い部品を
防弾加工による重量増は、量産部品の設計想定を超える荷重をサスペンションに与えます。TRASCOは重要部品を評価して改良型部品を設計し、最も厳しい荷重条件でのFEM解析によって純正部品と比較検証します。既存のサスペンションシステムの改良や、ゼロからの新規設計も行っており、一部は大学や専門パートナーと協力して進めています。
改良型部品には高張力ステンレス鋼を使用しています。TRASCOのサスペンション部品はすべて、使用前に試験段階と部品承認を経ています。
-
重量を最適化した量産部品:最も厳しい荷重条件でのFEM解析 -
TRASCOが設計した改良型部品 -
改良型部品:最も厳しい荷重条件でのFEM解析
-
ステアリングナックルのFEM解析 -
防弾SUVの強化ブレーキシステム -
強化ショックアブソーバーとスタビライザーを備えた強化リアサスペンション
試験とトレーサビリティ
測定・試験・記録
-
テストコースでの試験
試作車をテストコースで走行させ、加速性能、制動距離、ダブルレーンチェンジ、スラロームについて、非防弾のベース車両と比較測定します。
-
防弾試験と爆破試験
VPAMおよびSTANAGに基づく試験のために、TRASCOは完成車試験用の試作車と、設計・構造試験用の車両部品を製作します。試験は独立した試験機関が実施します。
-
追跡可能な防護部品
すべての防護部品は生産工程全体を通じて監視・追跡され、さらに全数が防弾品質保証の検査を受けます。
当社の開発領域
車両全体をひとつのチームで
- セダン、SUV、ミニバン、バス、トラック用の防弾ケージ
- ボディ延長と延長リムジン
- OEMのセダンとトラック向けの防弾キャビン
- 防弾加工による重量増に合わせたサスペンション、ブレーキ、ホイールの強化
- 電装系の統合とメカトロニクス
- 特殊装備:隔壁、内装、スライディングルーフ
ギャラリー