OEM基準に準拠した設計
延長はすべて、自動車メーカー(OEM)の基準に従った3DスキャンとCATIA V5によるモデリングから始まります。ボディをBピラー部で切断し、左右に2本目のBピラーを追加したうえで、センタードアを備えた長さ50 cmのセンターセクションを組み込みます。

プレミアム延長リムジン、防弾仕様または非防弾仕様
センタードアを備えた長さ50 cmのセンターセクションを持つ、プレミアム延長リムジンです。政府機関、大使館、企業、著名な個人のお客様のために、ブレーメンで設計から手作業による製作まで行っています。
ホイールベース+50 cm · VPAM VR4、VR7、VR9または非防弾仕様 · OEM基準に基づく設計
防護コンセプト
延長リムジンはいずれも、非防弾仕様と全面防弾仕様の両方をご用意しています。防弾仕様は、VPAM-BRV 2009に基づく防護レベルVR4、VR7(旧B6)、VR9(旧B7)で製作します。
ブレーキ、タイヤ、ホイールは防弾車両の重量に合わせて最適化されており、ランフラットシステムによりパンク後も緊急走行できます。
認証
TRASCOの防弾延長リムジンには、公的に認定されたドイツのVPAM試験機関がVPAM-PM 2007に基づいて試験・認証した防弾材を使用しています。防護レベルは、拳銃弾に対するVR4、5.56×45 mm弾および7.62×51 mm弾に対するVR7(旧B6)、硬芯弾(AP)に対するVR9(旧B7)をご用意しています。
すべての延長リムジンで、非防弾仕様もご用意しています。下の脅威一覧表には、各脅威の銃種、口径、試験条件をすべて記載しています。
防弾性能
防弾性能は、規定の脅威レベルに基づいて試験されています。使用銃種、口径、試験条件の詳細は下記のとおりです。
| 脅威 | VPAM-APR 2006に基づく 試験レベル | 分類基準 VPAM-PM 2007(PM) VPAM-BRV 2009(VR) | STANAG 4569 AEP-55(Level) | 参考* DIN EN 1063(BR)、 DIN EN 1522/23(FB)、 BRV 1999(VR) | 銃種 | 口径 | 弾種 | 試験条件 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 射撃距離(m) | 着弾間隔 | ||||||||
| | 4 | PM 4 VR4 | BR4 FB4 VR4 | 357 S/ | .357 Magnum | FJ(1)/ | 5 ± 0.5 | 3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾 | |
| | 44 S/ | .44 Magnum | FJ(2)/ | ||||||
| | 7 | PM 7 VR7 | Level 1 | BR5 FB5 VR5 | M16A2/ | 5.56×45 mm | FJ(2)/ | 10 ± 0.5 | 3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾 |
| | BR6 FB6 VR6 | M80 Ball (M60/ | 7.62×51 mm | FJ(1)/ | |||||
| | (B6+、未分類) | M16A1/ | 5.56×45 mm | FJ(2)/ | |||||
| | 9 | PM 9 VR9 | BR7 FB7 VR7 | M61-AP (M60/ | 7.62×51 mm | FJ(2)/ | 10 ± 0.5 | 3発、一辺120 ± 10 mmの正三角形の各頂点に着弾 | |
TRASCOの設計・開発
50 cmの延長は、新しいボディバリエーションと同様に設計します。3DスキャンとCATIA V5によるモデル作成から、プレス成形のルーフパネル、延長に合わせて調整した車両システム、塗装と防錆処理を施したボディまで、一貫して手がけます。
延長はすべて、自動車メーカー(OEM)の基準に従った3DスキャンとCATIA V5によるモデリングから始まります。ボディをBピラー部で切断し、左右に2本目のBピラーを追加したうえで、センタードアを備えた長さ50 cmのセンターセクションを組み込みます。
50 cm延長した一体プレス成形のルーフパネルのほか、適合させた外板パネルと新しい外板パネル、サイドシル、センタードア用のウインドウガラスを備えます。ルーフ、ドア、ルーフフレーム、ピラー、ボディ側面には下塗りと塗装を施し、センターセクションには中空部を含む防錆処理とカチオン電着塗装(KTL)を行います。
ブレーキシステムとプロペラシャフトを延長に合わせて調整し、燃料配管、ワイヤーハーネス、車両電装システム、純正エアコン・ヒーターシステムも同様に適合させます。架装を終えた車両はすべて、工場内、試験台、走行テストで試験と品質管理を受けます。
専用に製造した強化ブレーキディスク、キャリパー、パッドにより、防弾車両の重量が増しても制動性能を保ち、ブレーキのフェード現象を抑えます。
ロードインデックス(荷重指数)を高めた専用タイヤを、独自のデザインで負荷能力が実証されたホイールと組み合わせています。パンク後も緊急走行できるランフラットシステムを備えています。
内装とルーフライニングは、延長した新しいボディ形状に合わせて調整し、ベース車両と同等の品質で仕上げます。
オプション
その他の装備もご要望に応じてご用意します。仕様は1台ごとに、お客様と当社のエンジニアリングチームで決定します。
ギャラリー
主な用途
広々とした室内空間、オプションのパレードルーフ、防弾保護を備え、公務や公式行事での移動に対応します。
代表団の公式な移動に対応します。防護レベルVR9までの防弾仕様または非防弾仕様からお選びいただけ、パーティションと通信機器を備えています。
走るエグゼクティブラウンジや移動オフィスとして、オーナーのご要望に合わせて仕立てます。
よくあるご質問
お探しのご質問が見つからない場合は、お気軽にお問い合わせください。
ボディを3Dスキャンし、OEM基準に従ってCATIA V5でモデル化したうえで、Bピラー部で切断します。そこにセンタードアを備えた長さ50 cmのセンターセクションを加え、左右に2本目のBピラーを追加して延長します。ルーフパネル、外板パネル、サイドシル、ウインドウ、ブレーキ、プロペラシャフト、配線、燃料配管、エアコン、内装は、新しい全長に合わせて調整します。
お客様がご用意した新型メルセデス・マイバッハ S 580またはS 680(Z223)をベースに延長します。
はい。TRASCOの延長リムジンは、いずれも非防弾仕様と全面防弾仕様の両方をご用意しています。
全車種とも、用途や式典の要件に応じて、標準ルーフ、ハイルーフ、パレードルーフからお選びいただけます。オプションで電動スライド式パレードルーフもご用意しています。
防弾延長リムジンは、拳銃弾に対する防護レベルVR4、5.56×45 mm弾および7.62×51 mm弾に対するVR7(旧B6)、硬芯弾(AP)に対するVR9(旧B7)をご用意しています。
架装の設計と製造は、ドイツ・ブレーメンのTRASCO社内で行っています。アフターサービスは4段階でご利用いただけます:お客様ご自身の整備工場、トレーニングを受けた現地のサービスパートナー、TRASCO Flying Doctor(出張サービスチーム)、またはブレーメン工場での対応です。24時間365日対応のホットラインと、防弾ガラスを含む純正部品がこれを支えます。
アフターサービスと交換部品 →歴史
40年以上にわたり、ドイツ・ブレーメンで設計・製造された車両は、延長リムジンとその防弾仕様の開発におけるTRASCOの専門技術を体現してきました。目立たない移動、快適性、防護を求める世界各国のお客様一人ひとりのご要望に合わせて仕立てています。
メルセデス・ベンツ Sクラス(W126)をベースにした最初の防弾延長リムジンから現在のラインアップまで、主なマイルストーンをご紹介します。
1983
ブレーメンでTRASCO Export GmbHが設立され、延長リムジンの製造を開始しました。
1985
1985年、メルセデス・ベンツ Sクラス(W126)をベースにした最初の防弾延長リムジンが完成し、後継モデルの防弾加工の基礎を築きました。
1991
メルセデス・ベンツ Sクラス(W126)をベースにした先代の防弾モデルが大きな成功を収めたことを受け、1991年にはメルセデス・ベンツ Sクラス(W140)をベースに防弾延長リムジンの製造を継続しました。後部キャビンは、移動オフィスや対面シートのラウンジとして仕立てました。
1998
メルセデス・ベンツ Sクラス(W220)をベースにした第3世代は、標準ホイールベースと延長ホイールベースの防弾仕様として全面的に再設計され、2005年まで製造されました。
2015
2015年、TRASCOは、防弾ガラス製パノラミックルーフを備えた初のVIP向け防弾延長リムジン(+50 cm)をワールドプレミアとして発表しました。メルセデス・ベンツ S 500 L(V222)をベースにした、防護レベルVR7の車両です。後部キャビンは、スマートフォンで操作できる大型スクリーンを備えたラウンジに仕立てました。
2015
続いてフランクフルト国際モーターショー(IAA)では、前後のドアをそれぞれ25 cm延長し、ルーフを10 cm高くした防弾延長リムジンを出展しました。メルセデス・ベンツ S 600 L(V222)をベースにした、防護レベルVR7の車両です。
2016
2016年までに、メルセデス・ベンツ Sクラス(V222)をベースにしたリムジンプログラムは、ハイルーフ付きの延長ドアから長さ120 cmのセンターセクションまで、5種類の仕様をそろえていました。さらに6ドアリムジンは、センターセクションを90 cm延長して3組目のドアを備え、代表団の移動や国家行事に対応します。
| センターセクション | フロントドア | リアドア | ルーフ |
|---|---|---|---|
| 標準 | +25 cm | +25 cm | ハイルーフ(+10 cm) |
| +50 cm | 標準 | 標準 | 標準 |
| +80 cm | 標準 | +25 cm | ハイルーフ(+10 cm) |
| +120 cm | 標準 | +15 cm | ハイルーフ(+10 cm) |
| +120 cm | 標準 | +25 cm | ハイルーフ(+15 cm) |
2022
メルセデス・ベンツ Sクラス(V223)をベースにしたリムジンプログラムは、+25 cmから+120 cmまでの仕様で構成されていました。内訳は、ハイルーフ付きの延長ドア、センタードア付きの50 cmまたは3組目のドアを備えた90 cmのセンターセクション、そして延長リアドアとハイルーフを備えた+120 cm仕様です。
現在
現在のラインアップは、長さ50 cmのセンターセクションを中心としています。メルセデス・マイバッハ S 680とメルセデス・ベンツ Sクラスをベースにした防弾仕様または非防弾仕様に加え、メーカー純正の防弾モデルであるメルセデス・ベンツ S 680 GUARDをベースにした仕様もご用意しています。
お問い合わせ
当社のチームは、防護レベルの選定から納車まで、世界各国の政府機関、各種団体、個人のお客様からのご相談を承っています。
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関連車種
延長リムジン メルセデス・ベンツ S 680 GUARDベース、+50 cm
軽量防護セダン メルセデス・マイバッハベース
防弾セダン メルセデス・ベンツ Sクラスベース